結婚式の両親への花束贈呈とは?選び方・相場・マナーを徹底解説

結婚式の両親への花束贈呈とは?基本を押さえよう

花束贈呈の意味と目的

結婚式における両親への花束贈呈とは、披露宴のフィナーレを飾る演出のひとつです。新郎新婦がそれぞれの両親に花束を手渡し、育ててくれた感謝の気持ちを贈る場面として、多くのゲストに感動を与えます。単なる花のプレゼントではなく、「これまでの家族としての時間への感謝」と「新しい家族の誕生」を象徴する儀式的な意味合いを持ちます。

近年では、花束だけでなく感謝の手紙を読み上げたり、体重分の重さを米や本で表現した「体重米」「体重本」と組み合わせたりするケースも増えています。演出のスタイルはさまざまですが、花束はその中心的なアイテムであることに変わりありません。

花束贈呈のタイミングと式の流れ

花束贈呈は一般的に披露宴の終盤、新郎新婦退場の直前に行われます。司会者のアナウンスとともに両親が席から立ち上がり、新郎新婦がそれぞれの両親の元へ歩み寄って花束を手渡します。この流れは式場があらかじめ段取りを組んでくれることがほとんどですが、手紙の朗読や追加演出を組み込む場合は、担当プランナーと事前に詳細を打ち合わせておくことが重要です。

また、挙式後の「ファミリーセレモニー」として、挙式の退場直後に花束を贈るスタイルを選ぶカップルもいます。式場によって対応できる演出の種類や順序が異なるため、早い段階でプランナーに希望を伝えておきましょう。

花束贈呈を行う割合とトレンド

「定番やしきたりにとらわれず、二人の価値観に合った自由なやり方をすればよい」と考えるカップルが3年連続で約9割に上っています[1]。この傾向を反映するように、花束贈呈の演出スタイルも多様化しており、オリジナルのメッセージカードを添えたり、ドライフラワーや季節の花を取り入れたりと、個性的な選択が増えています。定番の演出だからこそ、細部にお二人らしさを込める工夫が喜ばれます。

結婚式で両親に贈る花束の選び方|花の種類・色・本数

花の種類別の意味と選び方

結婚式で両親に贈る花束に使う花は、見た目の美しさだけでなく花言葉も意識して選ぶことが大切です。以下に代表的な花の種類と意味をまとめました。

  • バラ: 愛・感謝・尊敬。白は「純潔・尊敬」、ピンクは「感謝・上品な愛」を表し、両親への花束に最もよく使われる定番の花です。
  • ユリ: 高貴・純粋。白ユリは特に格調高い印象を与えます。ただし、カサブランカなどの大輪は香りが強いため、会場の広さに合わせて選ぶと安心です。
  • トルコキキョウ(ユーストマ): 優美・感謝。柔らかい色合いが多く、バラと組み合わせると上品な印象になります。
  • カーネーション: 母への愛・感謝。母の日のイメージが強いため、母親への花束に特に喜ばれますが、父親への花束に添える花としても使われます。
  • 胡蝶蘭: 幸福が飛んでくる・純粋な愛。和装の花嫁が選ぶケースも多く、高級感があります。

避けたほうが無難な花としては、菊(弔事を連想させる)、梅(散る=縁が切れるイメージ)などが挙げられます。ただし、地域や家庭の慣習によって捉え方は異なるため、心配な場合は花屋や式場のスタッフに相談しましょう。

花束の色の選び方

結婚式で両親に贈る花束の色は、ウェディングドレスや会場の装花との統一感を意識して選ぶのが基本です。一般的な選び方の目安は以下のとおりです。

  • 白・クリーム系: 清潔感・格調。どんな会場にも合わせやすく、失敗が少ない定番カラーです。
  • ピンク系: 温かみ・可愛らしさ。若い花嫁に人気が高く、母親への花束に特によく選ばれます。
  • 赤系: 情熱・感謝。父親への花束にも使われますが、メインカラーにする場合は全体的に重くなりすぎないよう白やグリーンでバランスを取ると良いです。
  • グリーン混じり: ナチュラル・落ち着き。葉物やハーブを入れるとボタニカルな雰囲気になり、トレンド感が出ます。

また、花嫁のブーケと色合いを揃えると、写真や映像の統一感が高まります。式場のコーディネーターや花屋に相談しながら、会場全体のトーンに合わせて決めることをおすすめします。

花束の本数と縁起の考え方

花束に入れる花の本数にも縁起上の意味があります。結婚式では「割り切れる数(偶数)は縁が割れる」とされ、奇数を選ぶのが伝統的なマナーとされてきました。ただし、現代では海外由来の偶数ルール(12本・24本など)も浸透しており、厳密に気にするかどうかはお二人の判断で構いません。

一般的な本数の目安は以下のとおりです。

  • 12本: 「ダーズンローズ」として欧米では定番。「ありがとう」の気持ちを込めるのに使われる本数です。
  • 11本: 「あなただけを愛しています」という意味合いがあり、日本でも人気の本数です。
  • 30本(または29本): 「2人(夫婦)+29(ふく=福)」として縁起を担ぐ選び方です。

花束のボリューム感はお二人の好みや予算に合わせて決め、花屋に相談しながら最適な本数を選びましょう。

結婚式の両親への花束の相場はいくら?費用の目安

花束1対あたりの相場感

結婚式で両親に贈る花束の費用は、新郎側・新婦側それぞれ1束ずつ用意するのが一般的です。花束1束あたりの費用は、使用する花の種類・ボリューム・手配方法によって幅があります。一般的な目安としては、1束あたり5,000〜15,000円程度とされていますが、高級花材(胡蝶蘭・大輪バラなど)を使用する場合や、アレンジが凝っている場合は20,000円を超えることもあります。

両家4束分をまとめると、合計20,000〜60,000円程度になるケースが多いです。挙式・披露宴の総額平均は343.9万円[2]であることを考えると、花束贈呈の費用は全体の中では比較的小さな割合ですが、感謝を伝える大切な演出であるため、予算の範囲内でできるだけ印象的なものを選ぶことをおすすめします。

式場手配と持ち込みの費用比較

花束の手配方法は大きく「式場への依頼」と「外部の花屋からの持ち込み」の2つがあります。それぞれのメリット・デメリットを比較すると次のとおりです。

手配方法 メリット デメリット
式場に依頼 当日の段取りをすべて任せられる。会場の装花との統一感が出やすい 外部花屋より割高になる場合がある。選択肢が限られることも
外部の花屋に依頼(持ち込み) 好みの花屋を選べる。コストを抑えやすい。オリジナリティを出しやすい 持ち込み料がかかる式場もある。当日の搬入・管理を自分たちで段取りする必要がある

式場によっては持ち込み料が発生しない場合もあるため、事前に担当プランナーに確認しましょう。外部の花屋に依頼する場合は、式場への納品・保管方法についても打ち合わせておくと当日の混乱を防げます。

費用を抑えながら印象的な花束にするコツ

花束のコストを抑えるためのポイントをいくつか紹介します。

  • 旬の花を選ぶ: 季節の花は価格が抑えやすく、フレッシュな状態で入手しやすいです。春ならチューリップ・スイートピー、夏ならヒマワリ・グラジオラス、秋ならダリア・コスモスなどがあります。
  • グリーンや葉物を多めにする: ユーカリやアイビー、スモークツリーなどのグリーン素材を組み合わせると、ボリューム感を保ちながらコストを抑えられます。
  • 早めに花屋に相談する: 式の1〜2か月前から相談を始めると、花の仕入れ計画が立てやすく、コストパフォーマンスの良い提案を受けやすくなります。
  • ブーケのリメイクを活用する: 花嫁のブーケと同じ花材を使って両親への花束を作ると、統一感が出るうえ、花屋との交渉でコストを抑えられる場合があります。

結婚式の花束贈呈に関するマナーと注意点

花束贈呈の基本マナー

結婚式で両親に花束を贈る際は、いくつかの基本マナーを押さえておきましょう。

  • 両家同様の扱いにする: 新郎側・新婦側どちらかの花束だけが明らかに豪華な場合、バランスを欠いた印象を与えます。花のボリューム・クオリティ・ラッピングは両家で揃えるのが原則です。
  • 花束を渡す順番を決めておく: 式場や司会者と事前に相談し、どちらの両親から先に渡すかを決めておきましょう。当日の混乱を避けるためにも、流れを一度リハーサルで確認しておくと安心です。
  • ラッピングは崩れにくい仕様を選ぶ: 披露宴の長い時間、式場で保管されていることを考慮し、花が崩れにくいしっかりとしたラッピングを花屋に依頼しましょう。
  • 水分補給(水揚げ)を花屋に依頼する: 当日朝から披露宴終盤まで数時間保管される場合、花の鮮度が落ちることがあります。水吸わせ済みの処理や保管方法について花屋に相談しておきましょう。

避けるべきNG事項

花束贈呈でよくある失敗や避けるべき点を整理します。

  • 弔事を連想させる花を選ばない: 白菊・白リンドウ・シクラメンなどは仏花のイメージが強く、慶事には不向きです。特に目上の方への贈り物では慎重に選びましょう。
  • 強い香りの花を大量に使わない: ユリ(特にカサブランカ)やスイートピーは香りが強く、狭い会場や換気の悪い空間では食事の妨げになることがあります。量を調整してコーディネーターに相談しましょう。
  • 手紙の内容を事前に確認しない: 感謝の手紙を読み上げる場合、内容が長すぎるとゲストが退屈し、演出の効果が薄れます。500〜800文字程度を目安に、読む時間が3〜4分になるよう調整しましょう。
  • 直前まで準備を後回しにしない: 花束は生もののため、発注のタイミングが遅れると希望する花材が入手できない場合があります。式の2〜3か月前には花屋や式場への相談を始めましょう。

結婚式の準備全体との兼ね合い

披露宴の招待客人数平均は52.0人[3]となっており、多くのゲストが見守るなかで行われる花束贈呈は、式全体の印象を大きく左右します。引き出物やペーパーアイテム、演出など多岐にわたる準備と並行して進めることになるため、チェックリストを作り、優先順位を整理しながら計画的に準備することをおすすめします。

感動を高める花束贈呈の演出アイデア

感謝の手紙と組み合わせる演出

花束贈呈をより印象的にする演出として、感謝の手紙の朗読がもっとも広く行われています。新婦が母親(または両親)に向けた手紙を読み上げながら花束を贈るスタイルは、ゲスト全員が感情移入しやすく、式のハイライトになることが多いです。

手紙の内容は「子ども時代の具体的なエピソード」「感謝の気持ち」「これからの決意」の3部構成にすると、メリハリがついて伝わりやすくなります。読む長さは3〜4分が目安です。また、新郎側も手紙を読む演出を取り入れると、より感動的な場面になります。

体重米・体重本・記念品との組み合わせ

近年人気が高まっているのが、花束と体重を活かしたプレゼントを組み合わせる演出です。

  • 体重米: 新婦(または新郎)の生まれた時の体重と同じ重さのお米を詰め合わせたもの。「生まれた時からこれだけの重みを支えてくれた」という感謝を視覚化できます。
  • 体重本: 両親へのメッセージや写真を編集した本を体重分(冊数)作成するサービス。オリジナリティが高く、保存できる記念品としても喜ばれます。
  • フォトフレーム・記念品: 幼少期の写真や家族写真を使ったフォトフレームを花束と一緒に贈るスタイルもあります。

これらを組み合わせる場合は、花束贈呈の時間が長くなりすぎないよう司会者と連携してタイムスケジュールを調整しましょう。

少人数婚・家族婚での花束贈呈アレンジ

家族のみの少人数婚や会食スタイルの結婚式でも、両親への花束贈呈は取り入れられます。ゲスト数が少ない分、よりアットホームな雰囲気での演出が可能です。披露宴の最後にゆっくりと花束を手渡し、その場で会話を楽しむ形にすると、かえって心に残る時間になります。

また、披露宴を行わず挙式のみの場合でも、挙式後のロビーや庭園でのフォトタイムに花束を贈るケースがあります。スタイルに合わせて、お二人らしい演出を柔軟に考えましょう。

カード型引き出物など準備の負担を減らす新しい選択肢

引き出物と花束贈呈、準備の優先順位を整理する

結婚式の準備では、花束贈呈の段取りと同時に引き出物の選定も大きなタスクになります。ゲスト一人あたりの引き出物相場は3,000円台が最多で31.6%[4]、全体の約7割が3,000〜6,000円帯に収まります[4]。品目数は3品が最多で53.9%[5]と、「引き出物・引き菓子・もう1品」の3点セットが主流です。

両親への花束の準備と並行して引き出物の選定まで進めるのは、特に式まで時間が少ないお二人にとっては大きな負担になります。ゲストの関係性ごとに品物を変える「贈り分け」が必要な場合は、さらに手間が増えます。

カード型引き出物という選択肢

引き出物の準備負担を大幅に軽減できる選択肢として、近年注目されているのが「カード型引き出物」です。式当日にゲストへギフトカードを渡し、ゲスト自身がオンラインで5,000点以上の商品のなかから好みのものを選べる仕組みです。

AnyGift Wedding のカード型引き出物では、ゲストとの関係性・年代に合わせた贈り分けがオンラインで完結するため、重い品物を用意して式場に搬入する手間がありません。ゲストも当日に重い荷物を持ち帰らなくて済むため、「引き出物が重くて大変だった」という声を防げます。式場の持ち込み料もかからないため、コスト面でも検討する価値があります。

花束贈呈の準備に時間と気持ちを集中させるためにも、引き出物の手配をシンプルにする方法は積極的に検討してみてください。

準備スケジュールの全体像

結婚式の準備は多岐にわたるため、花束贈呈と引き出物に関する準備のおおよそのスケジュールを以下に示します。

  1. 式の3〜4か月前: 花束贈呈の演出内容を決め、式場プランナーに希望を伝える。引き出物の方針(品物 or カード型)を決める。
  2. 式の2〜3か月前: 外部の花屋を利用する場合は打ち合わせを開始。引き出物の贈り分け設定を完了させる。
  3. 式の1か月前: 花束の最終確認(花材・本数・ラッピング・納品方法)。手紙の文章を完成させる。
  4. 式の1〜2週間前: 当日の持ち物・段取りを再確認。引き出物カードをゲスト分準備する。
  5. 式当日: 花束の保管場所・手渡しのタイミングを式場スタッフと最終確認。引き出物カードをゲストに渡す。

参考文献

  1. [1] 定番にとらわれず自由なやり方をすればよいと思う割合(約9割) — リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」(2024)原典
  2. [2] 挙式・披露宴の総額平均343.9万円 — リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」(2024)原典
  3. [3] 披露宴招待客人数平均52.0人 — リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」(2024)原典
  4. [4] 引き出物金額分布(3,000円台31.6%最多、約7割が3,000〜6,000円帯) — ゼクシィ結婚トレンド調査2024(集計記事経由)(2024)原典
  5. [5] 引き出物品目数3品が最多53.9% — ゼクシィ結婚トレンド調査2024(集計記事経由)(2024)原典
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